「ブグラサン・フェスティバル(Buglasan Festival)」は、フィリピン・ネグロスオリエンタル州で毎年10月に開催される最大級のイベントです。
会場は州都ドゥマゲテ市。州内24の市町村が一堂に集まり、それぞれの文化・伝統・特産品を披露する“お祭りの祭り”とも呼ばれます。
この祭りの名は、ネグロス島の古い名前「Buglas(ブグラス)」に由来します。
スペイン人が上陸する以前、この地域は背の高い草“buglas reed”に覆われていたことからそう呼ばれていたと言われています。つまり、ブグラサン=ネグロスの原点を祝う祭りなのです。
目次
「小さな万博」と呼ばれる理由
ブグラサンフェスティバルの最大の特徴は、**「州全体を紹介する総合イベント」**であること。
各市町村が「自分たちの文化と未来」をテーマにブースを構え、観光PRや特産品展示を行います。
まるで大阪万博のように、「ネグロスのすべてを一か所で体験できる」のです。
観光客にとっては、わずか数日で州全域を旅した気分になれる――そんな“文化の見本市”です。


いつ・どこで開催される?
ブグラサンフェスティバルは、例年10月の第2〜3週あたりに2週間ほど続きます。
メイン会場は**フリーダムパーク(Freedom Park)**で、夜はライトアップと屋台でにぎわいます。
ステージでは各市町村の代表が伝統舞踊を披露し、音楽、衣装、メッセージを通して地元の誇りを競い合います。週末にはストリートダンスパレードも行われ、道路いっぱいにカラフルな衣装と太鼓のリズムが響きます。



フードフェアとローカル体験
この時期、ドゥマゲテの街はまるで巨大な屋台村。
各市町村ブースでは、郷土料理や特産品が販売されます。
シリマン大学の学生や地元家族連れも多く訪れ、観光客も気軽に混ざって楽しめるのが魅力です。
特に人気なのは:
Valenciaのパステルカラー衣装とダンス
Tanjay市のブドヤ舞踊(Budbod)
地元グリル屋台のバーベキューとサンミゲルビール
夜になるとステージイベントやライブ音楽が続き、まるで音楽フェスのような熱気に包まれます。


ブグラサンは“ネグロス州の文化博覧会”
この祭りの魅力は「競争と共演」。
各市町村が、自分たちのアイデンティティを“文化プレゼンテーション”として発表します。
ダンスコンテスト、工芸展示、観光PRブース、フードコンテストなど、まさに州全体のショーケースです。
観光客にとっては、ネグロス島を一日で旅した気分になれるほどの内容。
一歩ごとに違う衣装、音楽、味、笑顔に出会えます。


アクセスと観光のヒント
ブグラサン期間中は、ドゥマゲテ市内が混雑するため宿泊は早めの予約が必須。
市内中心部(Rizal Blvd.周辺)エリアが便利ですが、最も最寄りなのはこのホテルです。
交通手段はトライシクルが基本。会場周辺では通行規制もあるため、徒歩移動がベストです。
観光を兼ねるなら、バレンシアの滝やダウィンのビーチなども合わせて訪れるのがおすすめ。
ドゥマゲテ観光協会に相談してみよう
ミニトリップのついでにお祭り体験ツアーを組み合わせたい方は、**ドゥマゲテ観光協会**に相談するのもおすすめです。
まとめ:ドゥマゲテの誇りを感じる10月の祝祭
ブグラサンフェスティバルは、単なるお祭りではなく、ネグロスの人々が自分たちの文化を再発見し、誇りを共有する時間です。
旅人にとっては、ドゥマゲテの“笑顔の理由”を肌で感じる最高のチャンス。
10月のドゥマゲテに来るなら、ぜひこの熱気を体験してみてください。


関連リンク・アクセス地図
▶ 関連リンク
▶ 会場アクセスマップ
📍 Freedom Park, Capitol Area, Dumaguete City
















