今まで食中毒・食あたりというものは、食べてすぐに発症する、もしくはその日中くらいに発症するものだと思い込んでいたのですが、そうとも限らない、潜伏期間があるということを学んだお話です。
今は日本も梅雨ですし、フィリピンも雨季まっさかり。
食中毒・食あたりが頻発する環境は整っているので、気をつけたいものです。
先日、フィリピン・ビサヤ・ドゥマゲッティの友人グループが宴会後、みんなお腹を壊して一人、入院しました。
ぼくも参加していたパーティー後の出来事だったので、ビビって、色々と原因を調べて見ました。
ちなみに私は、『無傷』でした。
食中毒と食あたりの違い
今回、私の友人が直面したFood Poisoningは、『食あたり』に近いかもしれせん。どうなんでしょう。
4名ダウン(うち1名入院)
1名なにか違和感
約4名無傷(うち1名は私)
(原因・場所を厳密に特定できていないので、想定の範囲から無傷メンバーには「約」とつけています。)
食中毒の種類と潜伏期間
食べて3日後に発症する食中毒もある!ことを知りました。
今回、『想定される』原因日、メンバーが集った日程と、発症の日程にどうしても3日程度の時間がありました。
さすがに3日後はないだろ〜と思っていました。
なぜなら過去に私がお腹を壊す場合、だいたいその日中に発症していたためです。
しかし試しにググってみたところ、ありました。
いや、むしろその方が多いかも!?

昔、大学の生物のテストで細菌・ウイルスの名前を丸暗記した思い出があります。ほぼ忘れてしまいましたが、ググっていて少し懐かしかったです。
潜伏期間が短い順の食中毒 細菌・ウイルス リスト
潜伏期間が短い順=発症までが早いと思われる順です。
コロナ事変で、みなさん「ウイルス」と「細菌」の違いについて、認知されたと思いますが、ここの表では、「ウイルス」「細菌」両方ごちゃまぜで、発症が早いと思われる順(グーグル素人調べ)でまとめています。
原因 | 潜伏期間 | ドゥマゲッティ・食あたり事変のケース |
セレウス菌 | 30分〜6時間 | 今回のケースとは時間軸が合わない。 |
黄色ブドウ球菌 | 2〜4時間 | 今回のケースとは時間軸が合わない。 |
ボツリヌス菌 | 4〜36時間 | 今回のケースとは時間軸が合わない。 |
ウェルシュ菌 | 6〜18時間 | 今回のケースとは時間軸が合わない。 |
サルモネラ菌 | 6〜48時間 | ギリギリありかもだけど、 この菌だったらもっとひどい症状? |
腸炎ビブリオ菌 | 10〜20時間 | 今回のケースとは時間軸が合わない。 |
ノロウイルス | 24時間〜48時間 | ギリギリありかもだけど、 本来これは冬季の発症。 |
カンピロバクター菌 | 1〜7日間 | 大いにあり得る。 |
腸管出血性大腸菌 | 3〜9日間 | 大いにあり得る。 |
ほかにも、
「ロタウイルス」・・・冬季。
「肝炎ウイルス」・・・潜伏2〜6週間。
まさかの「コロナウイルス(コロナが下痢からくることもあるらしい)」・・・潜伏2週間?
がありますが、今回のケースにはあてはまらないだろうと思います。
結果、今回はみんな全快しているので、ほっとしています。
参考:ヒスタミン中毒について
私がいつも発症している食中毒・食あたりは「ヒスタミン中毒」かもしれません。
症状は、概ね、食後数時間で体調に違和感〜嘔吐・下痢、じんましん。です。
むかしから時々「じんましん」が出る体質だったので、ヒスタミンが体に影響しているのかもしれません。
原因:サバなど赤身魚が新鮮でない場合に発症。鮮度が落ちるにつれて、もともと含まれているヒスチジンからヒスタミンが生成されてしまうことで発生します。見た目が新鮮でも、内臓側から徐々にヒスタミンが身に浸透していくケースがある。加熱してもヒスタミンは消えない。
潜伏:1時間〜(速っ!)
フィリピンに持っていきたい「日本の薬」追加
先日、「(フィリピンに住んでわかる)最強の日本製「虫除け」「虫刺され」グッズ」で虫除けグッズをまとめましたが、これも重要ですね。
『食中毒』は医学用語で、『食あたり』は一般用語のため厳密な違いはありませんが、あえて分けるとすれば下記のようになるようです。
『食中毒』
主に特定の細菌やウイルスのような強い毒素が原因。
複数人で同じ食品を食べた場合、ほとんどの人が発症。
『食あたり』
主に通常では感染しないような弱い菌、雑菌が原因。
複数人で同じ食品を食べた場合、抵抗力が弱った人だけが発症。
(一般的に無菌の食べ物はなく、抵抗力が弱っていたり胃腸が荒れていたりする場合などに、弱い菌に感染し発症してしまうのが食あたりとも言えるそうです。)
両方とも英語では「Food Poisoning」です。