フォリピンにも家庭用の包丁から、業務用の包丁、庭の剪定ばさみまで研いでくれる「研ぎ師」たちがいます。
ドゥマゲッティの場合、パブリックマーケットにその研ぎ師たちは出現します。
ちゃんと粗めの砥石と、きめの細かい砥石の両方を使い分けています。
価格は1本30ペソが相場ですが、モノによっては値段が変わるようです。
「紙も切れない」と思っていたフィリピンの包丁ですが、こうやって研ぎ師に砥石で研いでもらえば、結構切れるようになります。
研ぎ師がいる場所
ドゥマゲッティのパブリックマーケットの中にあります。
パブリックマーケットの「肉売り場」の一角と「野菜売り場」一角の間に彼らは出没します。
営業時間はだいたい、午前9時〜午後2時くらいまでの間です。
フィリピンの包丁は全然切れない説
以前、こちらの英語学校で働いていた時、キッチンスタッフが汗だくになりながら「人参」をギコギコ切っていたのが印象に残っています。
「なんで研がないの?」
「どうしてもうちょっといいナイフつかわないの?」
と思いましたが、
「よく切れるナイフは怖い&怪我する」
と考えているようで、彼ら彼女らは「ちょっと切れないナイフのほうが安心するんだよ」
とキッチンマネージャーや、日本人オーナーに聞いていました。
「え!?ほんとうにそんなこと考えてるの??バカなの?」
と思っていました。
ただ一方で、マーケットのブッチャーマンや魚屋は、けっこう鋭いナイフでスパスパ切って売っているので、
「一体なんなんだろうあ〜」
という、重要性は低いがなにか心にひっかかり続ける疑問として私の中に残っていました。
そしてついに見つけた「研ぎ師」たちでした。
フィリピンは刃物への敬意が無い?
日本人は侍文化や刀文化が長い年月で昇華して、「刃物を粗末に扱わない」気持ちが大なり小なり、心の中にあるような気がするのですが気のせいでしょうか。
一方でフィリピン人家政婦は、キッチンナイフでモリンガの木をバサバサ切って刃こぼれだらけにするやつが結構いるので、最初にその点を教えてあげたほうがいいかもしれません。
刃物の研ぎ方とか全然しりませんが、ドゥマゲッティの研ぎ師たちに研いでもらうのは(ほんとは技術は未熟かもしれませんが)、心が洗われるような気がして、とても気分がいいです。