フィリピン「リタイヤメント・ビザ」の費用考察
一般的な日本人の予算感を考えると、
年金受給前の移住・長期ステイ → スマイル
年金受給開始後の移住・長期ステイ → クラッシック(預託金1万$パターン)
を選択するのが現実的なのではと思います。
もちろん、若くして予算をお持ちの方や、追々フィリピンで投資も視野に入れたミドル〜シニアの方はさらに選択肢が広がりますが、一般的な、手に入れやすい海外移住の夢、と言う意味では、上記の選択になるのではと思います。
ツーリストビザの連続延長 VS リタイヤメント・ビザ 費用比較
しかしながら、フィリピンに長期滞在している外国人のほとんどは、ツーリストビザ を延長して滞在しています。それでも最大連続3年ステイできてしまうのがフィリピンです。
フィリピンのツーリスト・ビザ の延長申請フォームはこちらから
<3年ステイした場合の費用比較>
ツーリスト・ビザ VS リタイヤメント・ビザ
*ツーリストビザの延長は特急料金除く
*1ドル=110円、1ペソ=2.1円
*ツーリストビザ の料金は変動や、ちょっと間違えている可能性もあります。
<お一人様の場合・3年分>
お一人でのんびりフィリピンライフをお考えの方
ツーリスト・ビザ | リタイヤメント・ビザ | ||
延長3年分 | 47730ペソ | 申請料金 | 1400ドル |
ACR-Iカード3年分 | 150ドル | 年会費3年分 | 1080ドル |
ECC発行 | 500ペソ | ツーリスト・ビザ 初回分 | 2030ペソ |
ツーリスト・ビザ 100,233円+16,500円+1,050円=117,783円
リタイヤメント・ビザ 154,000円+118,800円+4,263円=277,063円
ツーリスト・ビザ延長の方が安いです。
ビザの料金や、SRRVの会費が変わらない限りは、以下のグラフのように平行線で推移します。
<カップル移住の場合・3年分/2人分>
例えば・・・アーリーリタイヤ移住や海外ノマドワークでのフィリピン移住。
ツーリスト・ビザ | リタイヤメント・ビザ | ||
延長3年分 | 235,566円 | 申請料金 | 1700ドル |
ACR-Iカード3年分 | 年会費3年分 | 1080ドル | |
ECC発行 | ツーリスト・ビザ 初回分 | 4060ペソ |
ツーリスト・ビザ 235,566円
リタイヤメント・ビザ 187,000円+118,800円+8,526円=314,326円
ツーリスト・ビザ の方が安いです。
ただし、以下のグラフのように、約5年目を境にリタイヤメント・ビザの方がお得になります。
そのため約5年程度以上のフィリピン滞在を検討する場合はSRRVの方が安くなります。
<3人家族の場合・3年分/3人分>
例えば・・両親+子供一人で移住・現地就学をお考えの方。
ツーリスト・ビザ | リタイヤメント・ビザ | ||
延長3年分 | 353,349円 | 申請料金 | 2000ドル |
ACR-Iカード3年分 | 年会費3年分 | 1080ドル | |
ECC発行 | ツーリスト・ビザ 初回分 | 6090ペソ | |
SSP | 30,000ペソ |
ツーリスト・ビザ 353,349円+63,000円=416,349円
リタイヤメント・ビザ 220,000円+118,800円+12,789円=351,589円
学生ビザ やSSPを考えると、リタイヤメント・ビザ のほが安くなります。
以下のグラフのように、3人家族の場合は、2年を過ぎたあたりからリタイヤメント・ビザの方がお得になってきます。
家族で移住する場合は、リタイヤメントビザ の方が総額でお得になる可能性が非常に高いです。
お一人様の場合、ツーリストビザ の延長で滞在する方が基本的に安いです。
お二人人様の場合、4〜5年以上の場合、リタイヤメントビザで滞在する方が安いです。
しかしながら、
- いつまでフィリピンがツーリストビザ での長期滞在を認めるかわからない。
- リタイヤメント・ビザを持つことのいくつかのメリットをどう捉えるか。
- ツーリストビザ の場合、度々イミグレーションに出向かなければならない。
- 現地で就学や就労をするかどうか。
この辺りの条件をどう考えるかで、どちらのビザ にするかが変わってくるかと思います。