今回、日本企業のジョイントベンチャーがドゥマゲテ周辺の街で「海底送電線」の修理を行うということで、無理に頼み込んで見学させていただきましたww。
フィリピンには「海底送電線」が無数に走っているようで、その多くを日系企業が施設、メンテナンスしているそうです。
今回はセブ島とネグロス島(ドゥマゲテがある島)の間の送電線なのですが、地元業者が「うっかり」で「間違って切っちゃった(*´・∀<)テヘペロッ」とのこと。
道理で最近停電多いと思ったわ。
そこで約20年前に施設した伝説の日系企業チームが、修理にやってきた、という経緯です。
ドゥマゲテの電気事情
停電
ひどい時期は一カ月に一度程度、計画停電があるドゥマゲテ。21世紀の日本のインフラに慣れていると信じがたいことです。
それ以外にも、強風でヤシの実が倒れて数時間停電、電柱のトランスミッターが突如爆発して停電、建築中の建物に電気を通すために無断で数時間停電。
などなど
詳しい仕組みはわからないのですが、以前毎月のように計画停電があったのは今回の海底電気ケーブルのうっかり事故が原因のひとつらしいです。
電気代
そんな脆弱な電力を提供していながら、フィリピンの電気代は結構高いです。
電気のキロワット単価も高いのですが(それでも日本より少し安いか?)、それ以外の謎のチャージ(何か経費が発生したら消費者負担)、旧態依然とした家電製品、そして常夏の気候。
肌感覚では日本で生活していたときより電気代は高い感じがします。
エアコン付きで、
1Kアパート 1000~2000ペソ
3Kアパート 3000~4000ペソ
3部屋くらいの一軒家 5000~7000ペソ。
こんなくらいでしょうか。
もし移住で家電を買う場合、迷わず最新のインバーター家電を買うのをお勧めします。
1年で元が取れます。
海底送電線工事の見学
そんな生活の基盤となる電力。
それがどのように配給されているのか?
その根源のテクニックを知ることは非常に有意義なことだと感じますし、さらには日系企業の力でドゥマゲテの電力供給がサポートされているということであればなおさら。
押しかけ見学に行ってきました。

このイカダにはのっていないのですが、これに乗って沖のほうの現場に向かうようです。
乗れば楽しそうでしたが、あまりはしゃぎすぎるのもなんだなと思い、やめておきました。

周辺はきれいな海でローカルたちが泳いでいました。
わたしも泳ぎたくなりましたが、あまりはしゃぎすぎるのもなんだなと思い、やめておきました。

昔のリゾート施設?のようなものを借り切って現場オフィスにしていました。

この船も沖合で海底ケーブルの修理をしています。
ケーブルははるかかなた、セブから来ています。

船のあるあたりからこちら岸まであたしいケーブルを運んできます。

今現在は海上に浮いていますが、作業後は海底に沈めます。

この先端が電線の先っぽ、巨大コンセントのようなもの?
これを陸上の施設に接続します。

ゆっくりゆっくり、泳ぎながら運びます。

ビーチには電線用の水路が掘られています。
ここを海底ケーブルが通ります。

陸地にある変電所です。
ここが、重要ポイントのようです。

ゆっくり海上を引っ張って、電線がやってきました。

もう一息です。浮き輪で浮かべています。

使い終わった浮き輪は外していきます。

浮き輪を外すスペシャル道具はパン切包丁でした。
ということで、今回はメンテナンス作業の山場、「ケーブルの引き上げ」を見学させていただきました。
こんな辺境の街にまで日系企業の技術が貢献していることが感慨深かったですし、世界で活躍する日本人技術者のみなさんとお会いできたのはとても良かったです。
今回は誠にありがとうございました。
これでドゥマゲテの電力も少しは安定するでしょう・・・
と言ってるブログ投稿中に今も停電 again !!!