10年後の移住人気タウンか?いやさ20年後の大都会か??とその可能性を恐れられる「バヤワン市」についてまとめていこうと思います。
この度、1泊2日の短期間ですがバヤワン市に赴き、探索・散策・飲み歩きをしてまいりました。今回見聞きした情報で構成しています。
目次
バヤワン市の場所・行き方
行き方
ドゥマゲッティから国道沿いに100kmほど南下〜北西へ移動した箇所にあり、ネグロス・オキシデンタルがもうすぐそこになる位置にあります。
ドゥマゲッティからはセレスバス(黄色いバス)が頻繁に定期便を出しています。また、ロビンソンモール周辺に「バヤワン行き」と書いた小型バンが停車しているのをよく見かけますので、それも使えるはずです。
もちろん自家用車やバイクでも赴くことが可能で、ドゥマゲッティ〜バヤワンを経て山中を通ってバイスに出るコースは舗装もされて風光明媚、よいドライビングコースと思います。
わたしはバイクで行きました。
マップ
バヤワン市の基本情報
今、もっとも退屈な街、バヤワン
一言で今回の感想を人に伝えるとしたら、
「すげー退屈な街だよ、バヤワン」
です。
完全なる地方都市です。
今フィリピンでもっとも退屈な街、バヤワン。
- レストランやバーは少なく、そのほとんどがローカル・フィリピン料理。
- 市内の海はスノーケリングには適していない。(眺めるならOK)
- これといった土産は無い。
しかし、将来性はあると思いますし、なにもないリラックスした生活がしたい、という人には向いていると思います。
実際、ドゥマゲッティからバヤワンに移住する白人リタイヤがちらほらいるという噂を聞いたことがあります。
人口、産業など
人口は12万人ほどです。
現地出身の友人とビールを飲みながら街のことを聞きました。
Q:産業はなに?
A:ナッシング!
Q:若者はいるの?
A:メニー。バット、オール、ジョブレス!
農業・漁業以外のさしたる産業はなく、観光地もたいしたものがありません。海の水は綺麗ですが、遠浅すぎてビーチとして機能はしません。
多くのバヤワンの人々は平日ドゥマゲッティに出稼ぎに出ています。そして週末や休みの日だけ、家族と過ごすためにバヤワンに帰ってきます。
良い点
良い点を通り越えて、驚愕の事実が二つ。そしてその他。
驚愕① 電気トライシクル
この街に到着したときから、妙に静かだな〜とは思っていたのですが、なんとトライシクルが電気可動式でした。
全てのトライシクルかどうかはまだわかりませんが、かなりの割合で電気式に移行しています。
これはこのフィリピンにおいてすばらしい進歩だと思います。
空気が一気にきれいになります。
驚愕② 清掃員
この街に到着したときから、妙に落ち着かない〜とは思っていたのですが、ゴミが落ちていませんでした。
そして、市に雇われた清掃員が街中を掃除してゴミを集めています。
よく見ると、コンクリートもよく舗装されていて凸凹がすくない。
街中は碁盤の目のような区画に分かれており、小京都を彷彿とさせます。
そう、「フィリピンの小京都バヤワン、without 文化遺産」
門限がない(現時点)
コロナ患者もいますし、昨年はロックダウンはしていますが、現在は大した規制はありません。門限もなく、夜遅くまでみんなお酒を飲んで騒いでいます。ただし、田舎なので飲んで騒ぐ場所のセレクションは少ないです。(あ、だからOKなのかな?)
ノーヘル・ノーマスク
ヘルメットやフェイスマスクにうるさくないです。
そう、古き良きあのビフォーコロナのフィリピンが、ここにはあります。
バヤワン市のレストラン・ホテル・バー
タリパパ
グリル料理とライブバンドのお店。チキンが美味しい。がチキンはどこでも美味しいからつまり、別に大した料理はないとも言える。しかしビーチ沿いにあって夕日が綺麗。ピルセンビールを5〜6本飲んだ
ハヤハイ・スクエア
広場に屋台が集合するイベントスペース。多くのフィリピン料理屋台が立ち並ぶ。一店舗だけバーカウンターを設けているお店があり、そこでタンドゥアイラムを一本飲んだ。夜はステージがディスコになる。
ハンドゥラワン・カフェ
到着後、お腹が減っていたのでひとまず入ったカフェ。ピザやフィリピン料理、ビールも飲める。シシグ定食とサンミゲルライトを2本飲んだ。安いがたいしたことない。
ペペズ・プレース
今回は赴く時間がなかったが、こちらも人気のグリル屋らしい。
シャック・オブ・ウィングス
今回は赴く時間がなかったが、現地出身の友人がしつこくお勧めしていた。うまいらしい。
バヤワン・ペンション・ホテル
今回宿泊したホテル。
バヤワンにはたいしたホテルが無い。ここも同様。
550ペソで一番安いシングルルームに泊まった。
まあ、飲んで寝るだけだからOK。
バヤワン市 内外の観光地
パブリック・マーケット
ダウンタウンの中心にパブリックマーケットがあります。
早朝と朝10時頃の2回訪問してみました。
しかし不思議なことに、ドゥマゲッティとの物価差はあまり感じなかったです。
全部の値段を覚えている訳では無いので自信ないのですが、数パーセントくらいは安いのかなあ?
豚・牛はドゥマゲッティと同じ価格です。これは覚えてます。
アオリイカは安く、ドゥマは400~500/kg、今回バヤワンでは300/kg、でした。
しかし品揃えはそれほど多くはなく・・・
ちょっと期待はずれでした。
フィッシャーマンズ・ポート
朝行くと魚の荷下ろしがみれると聞いて赴きましたが、日曜だったためにあまり魚を拝めませんでした。マグロなんかもあがってくると聞いていたのですが。
マグロに関しては、バヤワンの隣町、サンタ・カタリーナとバサイが有名らしいです。
しかしクオリティの高いマグロは全て日本に行ってしまいます。
2番目にマニラ・セブ
3番目にドゥマゲッティ
4番目にバヤワン
ちなみにドゥマゲッティに入る3番クオリティのマグロの30%はハヤハイ・レストランに行く(昔は、今は知らんけど)、と現地出身の友人から聞きました。
ちなみに、キハダマグロです。
LF ピーク
バヤワン〜マビナイ道路を走って行くと途中で切り立った高台からだんだん畑(ぽいもの)や草原を見渡せる展望スポットに出くわします。
ここからの景色はネグロスの雄大な自然を拝めるお勧めスポットです。
ニルーダンの滝
バヤワン〜マビナイ道路をさらに走って行くと現れるウォーターフォールです。
フィリピンの滝は日本の滝と比べてしょぼいものが多いのですが、ここの滝は結構落差があってかっこいいです。
今回は水が濁っていたので泳げませんでした。
訪れた日、牛が落ちてくるかと思ってびっくりしました。
バヤワン旅行まとめ
- 将来の都市機能に期待
現地出身フィリピン人友人からの情報では、バヤワンは2020年度市政予算がネグロスオリエンタル州No1の額を獲得しているそうで、行政予算は潤沢にあるのかもしれません。それが電気トライシクルや街の清掃に現れている?のかもしれません。まだまだ田舎で人柄がよく、英語が通じない人もちらほらいます。今は間違いなく退屈な街ですが、このまま良い行政方針が続けば、とても素敵な衛星住宅都市、もしくは良いリタイヤメント都市として育って行くような気がしました。バヤワンからはバコロドにもアクセスできます。 - 自然を活かしたアクティビティ開発に期待
今回、マウンテンバイクのレースに参加するという人々に街で出会いました。ネグロス中から愛好家が集まっているようでしした。バヤワン周辺の山岳地帯は高低が複雑ですが開けた土地をしているので、マウンテンバイクや、もしかしたらハングライダーなんかもできるのかもなと思いました。ちなみに、バヤワン〜マビナイロードのバイクツーリングはすでに有名になり始めています。「ドゥマゲッティ→バヤワン→マビナイ→バイス→ドゥマゲッティ」というコースでネグロス島の南方を1週することができます。景色最高です。
バヤワン市はドゥマゲッティから100kmほど離れた場所にあり、ネグロスオリエンタル州の中では2番目の規模とされている街です。